みうとうみ ~運命の出会いは突然に~
***
大洋からの連絡が途絶えたまま、いつの間にか季節は移り変わり、天気予報で梅雨入りも近いとしきりに言い始めていた。
その日は夕方から雨が降ってきて、夜半には雨脚が強くなっていた。
「ドン、ドン……ドン」
扉をたたく音で目が覚めた。
時計を見ると、午前1時半。
こんな時間に何だろう。
気味が悪いのでそのままやり過ごそうとしてベッドに入ったままでいた。
でもドン、ドンと音は続く。
合間に声が聞こえた。
「美羽さん……おれ。開けてよ。頼むよ……」
大洋……なんで?
せっかく、少しだけ気持ちが落ち着いてきたところだったのに。
どこまで振り回されなければならないんだろう。
もう、このまま会わずにいたかったのに。
大洋からの連絡が途絶えたまま、いつの間にか季節は移り変わり、天気予報で梅雨入りも近いとしきりに言い始めていた。
その日は夕方から雨が降ってきて、夜半には雨脚が強くなっていた。
「ドン、ドン……ドン」
扉をたたく音で目が覚めた。
時計を見ると、午前1時半。
こんな時間に何だろう。
気味が悪いのでそのままやり過ごそうとしてベッドに入ったままでいた。
でもドン、ドンと音は続く。
合間に声が聞こえた。
「美羽さん……おれ。開けてよ。頼むよ……」
大洋……なんで?
せっかく、少しだけ気持ちが落ち着いてきたところだったのに。
どこまで振り回されなければならないんだろう。
もう、このまま会わずにいたかったのに。