意地っ張りな恋の話



◎◎


かなり態度の悪い高校生、もとい絢くんは
意外にもお客様の前に立つとまともな美少年だった。


「ご注文何になさいますか?」

「え、待って、君いくつ?めっちゃかっこいーね!」

「ライン教えてよ〜」


きゃあきゃあと群がってくるお姉様がたを軽く笑顔でかわしてる。

コイツ、慣れてるな。


きっと学校でもこんな感じなんだろう。



貼り付けたみたいな笑顔で女の人たちをかわしまくって早4時間。


「絢、そろそろ終わりなー?
柚璃ちゃんも今日はひと段落したから帰っても大丈夫よー」


店長の言葉であたしたちはほっとため息をついた。


ちなみにあたしがバイトしてるのはここ、小さな喫茶店の“Festa“。

たまたま大学の帰りに通りかかって、バイト募集の貼り紙をみて応募した。


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