【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
まだ寝ぼけ眼な碧人さんは目を擦りながら大きな欠伸をする。
私の顔を確認して「顔色は良くなったようだな」と言った。
何故かその様子を小早川家の住人はニヤニヤとした顔で見ている。
こほんと一つ咳ばらいをして立ち上がった真白は、かしこまった風に装いこちらをじろりと見つめる。
「帰って来たらあお君と桃菜ちゃんが一緒に寝ていたから。 余りにも気持ちよさそうに二人で寝ているから起こしちゃ悪いかなって思って」
「そーそー」と顔を見合わせて朱莉と藍は嬉しそうだ。 そして後ろで秀人さんが呑気にこくこくと頷いていた。
ちょっとちょっと…一緒に寝ていたとはあまりにも語弊のある言い方ではないだろうか。
それじゃあ二人で同じ布団で眠っていたみたいだ。
あくまでも、碧人さんは看病をしてくれていただけでそのまま疲れて床で眠ってしまったんだろう。
言いたい事は沢山あったけれど、熱がすっかり下がった今とても気分が良い。 だから、多少の事は大目に見てあげる事にしよう。