【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
碧人さんに看病をしてもらった後、まるで憑き物でも落ちたように熱は37度前半まで下がっていた。
あんなに苦しかったのに不思議だ。まるで碧人さんに看病されて治っちゃったみたい。 いやいや…これは現代の薬の発達のお陰だろう。
久しぶりのまともな夕ご飯。真白が作ってくれたグラタンが身に染みる…。 ここ数日まともに食事を取らなかったものだから、碧人さんの言う通り鶏ガラになってしまった気がする。
元々食べても太らない体質だったけれど、さすがにガリガリすぎると女としての魅力もないだろう。
碧人さんは……やっぱり少しふっくらとしている女性の方が好きなのかな? とご飯を食べながら考えてしまっている自分を恥じる。
だから……!別に碧人さんのタイプに寄せる必要なんてないでしょうが!と心の中で自分につっこみを入れた。
「それにしても熱が下がって良かった…。 もしも朱莉達の卒業式に出れなかったら嫌だもんね」
「桃菜ちゃんッ!朱莉の卒業式の事そんなに考えてくれて、ありがとう!優しい!嬉しい!
桃菜ちゃんが熱出て真白ちゃんが近づけさせてくれなかったから、話したい事沢山あったの~~~」
ぎゅっと大袈裟に抱き着いてくる朱莉の頭を撫でると、その横で藍が不安そうな表情を浮かべた。