【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた

「ええ、今リフォームを進めております。
なんていってもうちの家族は桃菜さんの事がお気に入りですから。
後入籍は来月の大安を予定していて、挙式も出来れば今年中に挙げたいと思ってます」

ぺらぺらと家族にこれからの日程を話す碧人さん。

だから私何も聞いてないっていうの!どうして勝手に話を進めちゃうかな。 …けれど、そうやって強引にされるのも実は嫌いではない。

お世辞にもしっかり者とはいえない私だから、碧人さんがテキパキと話を進めるのには安心出来る。

「今度是非、うちの実家にも遊びに来てください。両家顔合わせの日程は追って相談したいと思ってます」

「いやあ…碧人くんみたいにしっかり者の旦那さんだと心配いらないようだね。
それに桃菜も碧人くんの家族と上手くやっているようで良かった……
とても心配していた…」

父の言葉に碧人さんはにこりと微笑む。

「桃菜さんがうちに来て下さって、賑やかなになってくれて本当に助かります。
うちにとっては太陽のような人ですから」
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