【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた

ベッドに押し倒されちゃうかも?! しかし碧人さんは私の腕をゆっくりとおろし、左手の薬指に指輪をはめた。

「は?!」

「婚約指輪もないってぎゃーぎゃー騒がれたらたまったもんじゃない。」

私の左手の薬指には、大きなダイヤモンドがついた指輪がキラキラと光る。

「大きい…!うわあ……!碧人さん、ありがとう!すっごく嬉しい!」

「そうか、それは良かった。強欲な君だから、でっかいダイヤモンドがついている派手な指輪がお好みだろう」

碧人さんの言葉に、ぷくりと頬を膨らませる。
強欲って!その言い方!本当に私の事好きなの?!

「もぉ~~…結婚指輪だけで良かったのにぃ~」

「そう言いながらも後からネチネチと婚約指輪も欲しかったと言うのがお前だろう。」

「そりゃそうだけどさあ、てかお金大丈夫?!
だって婚約指輪に結婚指輪…結婚式も挙げるし、家だってリフォーム…。
ねぇ!本当に大丈夫なの?!家計が!!」
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