【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
東京の夜景をバックに、ロマンチックなプロポーズ。
碧人さんにぎゅっとしがみつくように抱き着くと、そのまま二人でベッドに雪崩れ込むように深いキスを落とす。
限りなくロマンチックな空間で、あなたに初めて抱かれて
想像も出来なかったような幸せに包まれた不思議な夜だった。
彼の腕に抱かれてふかふかのベッドでまだ寝ぼけ眼で話に相槌を打っている。
碧人さんの優しい指先が、私の髪をゆっくりと撫でると気持ちがよくって、また眠りに落ちてしまいそうだ。
「振り向いたらいつも桃菜が家にいてくれる事に、いつの間にか安心していた。
これからもずっと側にいて欲しい…」
夢か現実かは定かではない。
けれど碧人さんは穏やかな顔をして微笑んでいた。