【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた

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三ヵ月後、私と碧人さんは入籍を済ませて
慌ただしく結婚式の準備に取り掛かっている時だった。
小早川家のリフォームも進み、来年までには敷地内にもう一つの家が完成する所だった。

「真凛ちゃんが妊娠したって!やっぱり桃菜の言う通りハネムーンベイビーだったんだよ?!」

「はいはい、うるさいなー。伊織からもうるさい位毎日聞かされてる事だっつの。
あいつの浮かれっぷりといったら…」

何と、真凛ちゃんの妊娠が発覚したのだ。
時期的にハネムーンベイビーで間違いない。 私の予感が大当たりだった。
小早川家の茶の間で大騒ぎをしていると、藍がぽそりと呟いた。

「あお君と桃菜ちゃんの赤ちゃんも早く出来るといいね」

子供がどうやって出来るのか、小早川家で知らないのは藍だけだ。
何となく気まずい空気に包まれる中朱莉が口を開く。
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