【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた

「そうだね、藍。 赤ちゃんは仲良くしてたら出来るものだから、あお君と桃菜ちゃんが仲良くしてたらあっという間に出来るからねー」

「わあ!赤ちゃん楽しみだなあ」

「そうだなあ、俺も孫の顔が早く見たいよ」

「お父さんも朱莉も気が早い…!
まあ、あお君と桃菜ちゃんの子供だったらあお君に似た方が絶対にいいけどね」

皆で勝手な事を言ってくれるものだが、その予定は今の所ない。
入籍して、名前が小早川 桃菜に変わったこと以外さっして変化もなし。

瀬能さんや梓さんに結婚を報告したら驚かれて、何故か瀬能さんには謝られた。  彼を振ったのは私の方なのに……

どうやら碧人さんと私が一緒に暮らしているのを藤枝さんにばらしたのは瀬能さんだったらしい。 悪気はなかったようだが、私の相談をしたかったようだ。
< 255 / 258 >

この作品をシェア

pagetop