【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた

「本当に赤ちゃんが楽しみですねっ…!
男の子が生まれるにしても女の子だとしても、絶対に性格は真凛ちゃん似がいいと思いますけど」

「それには同感。伊織みたいなのがもう一人増えたらこっちが大変だ。」

「アハハ、確かにぃ~。
私もいつか碧人さんに似た子供が欲しいです。
絶対世渡り上手な子供になりそうですし」

ジッと彼を見つめて言うと、碧人さんは照れくさそうに視線を外した。
自分でも結構大それた事を言ってしまったかもしれない。

けれど家族なんて全く想像出来なかった私が、近頃よく考えるんだ。
この陽だまりのように優しい空間に、自分の子供も居たらどれだけ賑やかだろう、と。

その光景を、いつか見つめていたい。

家族に見られないように、碧人さんは身を屈めて私の頬に軽くキスをする。

「俺は……桃菜みたいに我儘な女の子も悪くないと思う…
きっと溺愛しちゃうんだろうな」

「碧人さんって絶対子供には甘そうだよね……
もぉ~!桃菜にはすっごく厳しいのに!
もっと桃菜の事も甘やかして下さいよぉ~…」
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