【新装版】BAD BOYS
「でも、嫌いじゃないだろ?」
「……残念なことに、だいすきよ」
「……、言葉では勝てる気がしないな」
額に口づけを落として、それで機嫌をなおしたらしいはなびと微笑み合う。
別に平和に越したことはないんだけど、最近こうやっていちゃいちゃしてられる時間が増えたな。
……そういえば。
「はなび、八王子の許嫁の件は解決してんの?」
「へっ……!? え、と……
解決、は、してないんじゃないかしら……」
……おかしい。
そんな過剰反応するような内容でもないのに。
「……ふうん?」
「お、怒ってる……?」
「いや? でも親は俺と付き合うのいいって言ってんだろ?
なのに解決してねえってことはどうなってんのかなーって、ちょっと気になっただけ」
前にデートもしてたしな、と。
付け足せば困ったような顔で俺を見るはなび。すげえわかりやすい。完全に、"何かありました"って顔してんじゃねえか。
「……何も聞かねえし、はなびが言ってくれるまで待つけどさ。
黙ってたほうがいいことばっかりじゃねえんだからな?」
先輩とも色々話したから解決したんだろ?と。
言えば彼女はうなずいて、身を寄せるだけ。いまは話す気にならないかと自分の中で完結して、ただはなびを抱きしめているだけの時間が続く。