私達は結婚したのでもう手遅れです!
「羽花は矢郷組の本部にいる」

「本当に!?」

言い切った俺に驚いて竜江は聞き返す。
すぐにわかることだ。
なぜなら―――

「羽花を隠すなら、俺が絶対に手だしできない場所にする」

そんな場所はただ一つだけ。
仙崎と竜江はすぐに納得した、
羽花は怖い思いをして怯えているだろう。
そう考えると胸が痛む。
待っていてくれ―――羽花。
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