わけあってイケメン好きをやめました
「実は今夜……徹平くんと会う約束してるんです」
「え、今夜はやめとけ。デートは無理だろう」
「デートじゃなくて話があるって……。でも、そうですね。また今度にします」
虹磨さんの発言でハタと気づき、ホッとする自分がいた。
体調が悪いから話をするのは今度にしようと伝えれば、今夜彼に会わずに済む。
直前に迫った別れ話から逃れられる。
きちんと向き合わなきゃいけないのに。
ずっと逃げ続けるわけにもいかないのに。
そう頭ではわかっていても、心が拒否していて、前に進めない私はダメな大人だ。
病院で診察を受けたところ、医師から脱水症状だと診断された。
口から経口補水液を飲めるのなら点滴はしなくても大丈夫だと言われ、診察室をあとにする。
ほとんど人がいなくてガランとしている待合で、虹磨さんが待っていてくれた。
そっと隣に座って会計を待ちつつ、販売機で買ったばかりの経口補水液をちびちびと口に含んだ。
「大丈夫か?」
「はい。脱水症状でした。ここのところ寝不足だったんで、それも影響していますよね。あまり食べてなかったし」
「全然大丈夫じゃないな。ていうか、食事も水もとらずに寝ないでいたら誰でも身体を壊す。自分だけは倒れないとでも思ってたのか?」
「……すみません」
「え、今夜はやめとけ。デートは無理だろう」
「デートじゃなくて話があるって……。でも、そうですね。また今度にします」
虹磨さんの発言でハタと気づき、ホッとする自分がいた。
体調が悪いから話をするのは今度にしようと伝えれば、今夜彼に会わずに済む。
直前に迫った別れ話から逃れられる。
きちんと向き合わなきゃいけないのに。
ずっと逃げ続けるわけにもいかないのに。
そう頭ではわかっていても、心が拒否していて、前に進めない私はダメな大人だ。
病院で診察を受けたところ、医師から脱水症状だと診断された。
口から経口補水液を飲めるのなら点滴はしなくても大丈夫だと言われ、診察室をあとにする。
ほとんど人がいなくてガランとしている待合で、虹磨さんが待っていてくれた。
そっと隣に座って会計を待ちつつ、販売機で買ったばかりの経口補水液をちびちびと口に含んだ。
「大丈夫か?」
「はい。脱水症状でした。ここのところ寝不足だったんで、それも影響していますよね。あまり食べてなかったし」
「全然大丈夫じゃないな。ていうか、食事も水もとらずに寝ないでいたら誰でも身体を壊す。自分だけは倒れないとでも思ってたのか?」
「……すみません」