アクセサリーは 要りません
テーブルに向かって、先に座った先生の1つ隣を空けて同じ方向を向いて食べた。私たちの間には1つの空席と2枚のアクリル板。山口先生、このアクリル板は貴方には見えてますか?私にははっきりと見えちゃってます。これが今の私たちの距離と遮断する物ですか?

「ごちそうさまでした」と食器を返したら、中から築地さんがまた出てきてくれた。

「ごちそうさまでした。
美味しかったです」

「疲れた時は、飴ちゃん食べたら
ちょっと元気で出るで。
惠美里ちゃん、無理はあかんよ」

と言ってポケットから飴を2つ出して手渡してくれた。
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