アクセサリーは 要りません

2逃げたいーSide惠美里

月曜日の朝、学校の門が見えてきた。そう言えば、先週ばったりと山口先生に会ったなぁ。でもばったりじゃなかったんだっけ?待ち伏せとか言ってたし。偶然でも待ち伏せでも、会えて嬉しかった。

好きな人にだったらどちらも嬉しいんだね。嫌な人だったらストーカーで恐怖だけれど。

「惠美里、おはよう」

「え?あ、おはよう」

びっびっくりした。え?また待ち伏せ?私は未だ心が痛いから、できたら2人で会いたくなかった。でも朝から会えて嬉しいとも思ってしまう。

「お、土曜より元気そうだね」

「山口先生は?ゆっくり休めた?」

なんか疲れた顔してるよ?大丈夫?

「うーん、仕事は進んだかな。」

「仕事は進んだけれど、
休めなかったって事?」

「そんなとこかな?
昨日の夜眠れなかった」
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