アクセサリーは 要りません

3夕方ーSide惠美里

「そっか。ちょっと話して良い?」

日曜日の3時、伊吹くんとお気に入りのロールケーキとコーヒーを飲みながらまったり休憩していたら、言われた。

え?食べながら今も話していたよね?改まって何言われるの?顔を見たら、ちょっと伊吹くん緊張している。まだお付き合いしてから3ヶ月経たないから分からないけれど、たぶん良い話ではなさそう。

「なに?改まって。お茶淹れる?」

落ち着くために、キッチンで時間稼ぎをした。こう言う時はお気に入りのものを使おうと思って、豆皿にさっき買った生のブルーベリーを乗せて緑茶と一緒にテーブルに持っていった。

「うん、どうしたの?」

「いや、たぶんなんだけれど、
悪い話ではないんだ。

もしかしたら、気付いているかも
しれない事なんだけれど、
俺の事で伝えていないことがあって、
それを伝えたいと思って」

「うん、知りたい」
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