アクセサリーは 要りません
が、、、惠美里は離れてくれない。

「伊吹くん、私、どうしたら良いの?」

ピタッと止まった惠美里は顔を上げ、困った顔で俺を見ていた。

「うん、息を整えて楽な姿勢で
俺にもたれてな。大丈夫か」

「うん、大丈夫。
伊吹くん、重くない?

ふふ、伊吹くん?
伊吹くんも心臓がドキドキしてる」

「そりゃ、大好きな子とキスして
今もこうして胸に抱きしめていたら
ドキドキするだろ?
それに重くなんてないよ」

「私も大好きな人とキスして
ドキドキしているよ」

何でそんな可愛い事言っちゃうかなぁ。でも、落ち着いたら帰らなきゃ。
< 258 / 347 >

この作品をシェア

pagetop