アクセサリーは 要りません
「そうなのね?
私もお水私も頂いて良い?」

「惠美里、おいで」

「待って、今グラス」

「いいから」

惠美里の手を引いて俺の膝の上に横向きで座らせた。

「お、重いから」

「大丈夫。重くないよ。
着替えたの?」

「うん、オールインワンで
とろみのパンツタイプが
欲しくて、この間、お母さん
送りに行った時に
志磨丹で買ったの。変?かな?」

「黒だからちょっと大人っぽいかな?
そっか、パンツなんだ。

じゃあ、さ。
正面向けるように、俺の足に跨いで?
お水飲ませてあげるから」

「自分で、のっ飲むよ?」

「うんうん、そだね。

ほら惠美里ちゃん、よいしょ。

この方が話しやすいしね」

「恥ずかしいんですけれど?

え?どうして伊吹くんが飲むの?」
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