アクセサリーは 要りません

3夜ーSide伊吹

部屋に戻って、今度は惠美里から風呂に入ってもらった。俺が緊張してどうする?という感じだが、飲まずにはいられない。冷蔵庫のビールを飲みながら全然耳に入らないニュースをつけていたら、惠美里が出てきた。

今度も火照った肌をして、ここの浴衣を着て、俺に風呂を早めに譲ろうと、濡れた髪でドライヤーを持って「お先でした」と隣に座った。ドライヤーで髪を乾かしてあげたい気持ちをグッと抑え、「じゃあ入ってくる」と風呂に向かった。

「ふ〜」湯船でやっぱり声が出てしまう。明日は10時に朝ごはんが部屋に届けられる。それまで2人っきりだ。色々考えるとイケナイ妄想が俺の身体を刺激する。ダメだ。ゆっくりしてると、想像力が豊かになってしまう。もう上がろう。浴衣を着て部屋に戻った。惠美里はソファで三角座りしていた。
< 298 / 347 >

この作品をシェア

pagetop