アクセサリーは 要りません
「間に合って良かった。ほら」

見せられたスマホの時刻は「23:52」となっていた。

「伊吹くん、ありがとう。
シャンパン美味しいね」

「これからもずっと祝わせて。
もしかしたら、当日にお祝い
することが出来ない年も
あるかもしれない。
でも、『おめでとう』は
必ず伝えるから」

バスローブで座っている私の膝に「23:58」まで進んだ私のスマホを置いて、伊吹くんは片手に撮影のスマホ、片手に斜めにして溢れない位シャンパンの入ったグラス、私は片手にグラス、片手にボトルで、「乾杯」とグラスを合わせた写真を撮った。
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