アクセサリーは 要りません

5朝ーSide伊吹

目が覚めた。隣に可愛い惠美里の寝顔がある。ぐっすり、あどけない顔で眠っている。

流石に初めての日に何度も求めるのは可哀想だと、1度で我慢したけれど、無理をさせてしまった反省はある。もう少し休ませてやるか。

昨日、シャンパンと一緒に浴衣の替えも持ってきて貰ったので、新しいのを持って風呂に向かった。

湯船にゆっくり浸かると昨日の事が思い出された。

「伊吹くん、今日私誕生日なの。
私、伊吹くんも欲しい」

あの時はびっくりした。誕生日にも驚いたけれど、誕生日に俺が欲しいと言ったことに、本当に驚いて腰が砕けた。自分の思いを伝えてくれた事が嬉しかった。

俺が惠美里を愛しく思う気持ちが惠美里に伝わることで、惠美里も俺を信じて自分を出してくれた。愛しさが溢れてきて止まらなかった。
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