異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「真緒ちゃんって本当に愛されてるよね」


 ニヤニヤしながら私を見てくる絵里さん。愛されてるよねと言う言葉につい嬉しくて私も口もとが緩みニヤけてしまう。


「この前の真緒ちゃんが倒れた日の現れ方と言い、彼氏さんはスーパーヒーローだよね! 本当今まで恋愛から遠ざかってた真緒ちゃんに素敵な人が現れて良かったよ。お姉さん安心!」


「うぅ、絵里さん。嬉しくて泣いちゃいますよ〜」


 嬉し恥ずかしい話をしているところに戻ってきた総介さんは何故かニコニコ口角を上げ嬉しそうだ。仕事かなにかで良いことでもあったのだろうか?


「真緒。楽団の幹部の人達に話があるんだが案内してもらえるかな?」


「え? 多分音楽室の隣の部屋にいると思いますけど……」


「じゃあ行こうか」


「ふぇ? ど、どうしたんですか!?」


 スッと左手を優しく取られギュッと握られる。絵里さんも見ているのに恥ずかしいっ! そんな私とは逆に総介さんは嬉しそうに私の手を繋いで歩き出す。絵里さんは終始ニヤニヤしているし、何が何だか展開が早くてついていけない。
 三階までの階段を登り音楽室まで来ると総介さんはトントンと二回部屋のドアを叩き幹部が話し合いをしている部屋に入っていった。
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