異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「会議中に失礼致します。山咲さんから少し話を伺ったのですが演奏会を開催する為のホールをお探しと聞きました。もしホールが見つからずお困りの様でしたら、楽団員の皆様が宜しければうちのホテルの音楽ホールをお使い頂ければと思いまして、先程日程を確認したところ丁度予定が空いておりました。よければご検討いただければと思いまして……」
ポケットから名刺を取り出した総介さんは礼央さんに「九条総介と申します」と手渡した。名刺を見るなり礼央さんは目をギョッと大きく見開いて驚いている。あらかた名刺を見てあの有名なホテルの社長だった事に驚いているのだろう。私だって物凄く驚いたもの。むしろあのホテルに音楽ホールがあるの事を今知った。総介さんの仕事について何も知らない自分が恥ずかしくなる。
「どうでしょうか?」
総介さんに問われ、礼央さんは驚いた表情を一瞬にして曇らせた。
「今色んなホールに掛け合ってみたのですがなかなか思うようにいかなくて、とても有難いお話なのですが我々のような一般楽団には少し手が届かないホールと言いますか……そのお恥ずかしい話ですが予算なども全く足りないと思いますので」
ああ、それはそうだ。私達の楽団は所属している団員の三千円の月会費と毎年行われる演奏会のチケット費用で次の年の会場費などに当てられている。演奏会のチケットも毎年五百円と低価格の為売上はほぼ無いに等しい。それでも沢山の人に見に来て欲しい願いから手を出しやすい価格に設定しているのだ。そう考えると確かにうちの楽団からはグローリーホテルのような一流ホテルの音楽ホールなんて到底借りられるはずが無い。
ポケットから名刺を取り出した総介さんは礼央さんに「九条総介と申します」と手渡した。名刺を見るなり礼央さんは目をギョッと大きく見開いて驚いている。あらかた名刺を見てあの有名なホテルの社長だった事に驚いているのだろう。私だって物凄く驚いたもの。むしろあのホテルに音楽ホールがあるの事を今知った。総介さんの仕事について何も知らない自分が恥ずかしくなる。
「どうでしょうか?」
総介さんに問われ、礼央さんは驚いた表情を一瞬にして曇らせた。
「今色んなホールに掛け合ってみたのですがなかなか思うようにいかなくて、とても有難いお話なのですが我々のような一般楽団には少し手が届かないホールと言いますか……そのお恥ずかしい話ですが予算なども全く足りないと思いますので」
ああ、それはそうだ。私達の楽団は所属している団員の三千円の月会費と毎年行われる演奏会のチケット費用で次の年の会場費などに当てられている。演奏会のチケットも毎年五百円と低価格の為売上はほぼ無いに等しい。それでも沢山の人に見に来て欲しい願いから手を出しやすい価格に設定しているのだ。そう考えると確かにうちの楽団からはグローリーホテルのような一流ホテルの音楽ホールなんて到底借りられるはずが無い。