クールな社長は政略結婚したウブな妻を包容愛で満たす
砂浜の向こうに二人の姿が重なる。
漸く母の所まで歩いた息子はご機嫌だ。貝殻を見せているのだろう。
妻が命がけで産んでくれた息子。
柊哉にだって、何より大切な息子だ。
ゆっくりと二人に向かって柊哉が歩き出した。
「柊哉さん。」
妻が、自分の名を呼びながら手を振った。にっこりと微笑みながら。
「今行くよ。」
一歩ずつ、確実に進みながら…
二人をいつまでも見守っていようと、柊哉は誓うのだった。


