ふんわり王子と甘い恋♡
「朝になって出勤した教師が、倒れてるその先生を発見したときにはもう……ただ怯えるだけで、なにも話せなくなってた」
「、、、、…」
「何を見たのか、何があったのかはわからないけど……それ以来、19時以降は活動禁止になったんだ」
「「「…………。」」」
「って話しを聞いたことがあるけど……まぁただの噂かもしれん。あ、俺に聞いたって言うなよ?校長に怒られるから」
よりによってなんで5階で……今、その話をするの。
「じゃあ19時までに帰れば、とりあえず大丈夫ってことですね!」
「桑野、ポジティブ!」
どんより重い空気の中、桑野は全然怖がってない。
「もりりん、電気、点けて。」
「ん?」
「みんな、怖がってる、から、」
「おー。そーかそーか」
もりりんが電気を点けに行って、フワリくんがカーテンを開けに行く。
「なな……私もう、もりりん嫌い」
「私も、…」
「俺も……」
もはや涙目のヨッコときくりんと、くっついて恐怖を分かち合った。
だって怖い。
本気で怖い。
ガクバケ……楽しい係だとばかり思ってたのに。
こんなに怖い話を聞かなきゃいけない係だったなんて……。