That's because I love you.
「…ぶれないねぇ、ほんとに…。」
「はい…っ!永遠にぶれません…っ!」

惜しげもなく自分に好意を伝えてくる彼女に愛が募ると同時に、降参を悟る。
しかしやられてばかりでもいられない明広は、仕返しをするべく顔を上げ、彼女の唇に自分のそれを重ねる。

「…僕が可愛いと思うのも、キスしたいと思うのも、まりあだけだよ。」

熱の籠った眼差しでまりあを見つめて言う明広の頬には、強い赤みが差していた。
明広の言葉が本心からのものだと悟ったまりあは、彼の倍、顔を真っ赤に染めて震え出した。

(……よかった。…僕より赤い。)

それを見て謎の安心感を抱いた明広は、まりあの後頭部に片手を回し支えつつ、彼女の体をふわふわのラグの上に押し倒す。

「ふぁぁ…っ!」
「…ここからテレビ観てて。」

細く白い首筋に唇を這わせ、上半身を服越しに撫で回すと、まりあは恥ずかしそうに目を瞑り身をよじった。

「…っん…。…明広さんは観ないの…っ?」
「観てるよ。まりあの体触りながら。」
「…んぅ…。…ふふっ、やぁ~。くすぐったい~っ。」
「ほらほら、歌始まったよ。何か残念な女の。」
「残念ってなぁに~っ。」
「歌が残念。」
「歌は…うん。ちょっとね…っ。」
「…まりあが音楽の善し悪し分かる子で良かった。えらいえらい、まりあ。」
「ふぁぁ、明広さん~っ。おなかだめぇ、くすぐったい~っ。」

明広が彼女のニットの裾から片手を侵入させ脇腹やお腹を撫でると、まりあはくすぐったがりきゃっきゃっと笑う。
明広もつられて笑いをこぼしてしまった後、どちらからともなくまた唇を重ね合った。
こうして二人はバカップル全開でイチャつき合いながら、二人が再会出来た年を越えたのだった。



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