That's because I love you.
明広の手がブラウスの前ボタンに掛かり、まりあは思わず体を硬直させるが、明広はそんなまりあには全く構わず手を止めてはくれなかった。
全てのボタンを外され、想いを寄せる彼の前で下着を露にされる。

(……ど…しよ…。…恥ずかしいよぅ…っ。)

巨大な羞恥心に襲われ、まりあは涙が滲む目をぎゅぅっと瞑る。
片手をまりあの背中に回しブラジャーのホックを外しに掛かっていた明広は、必死に涙を堪えている彼女にやっと気付く。

「…やめる?」
「……っ…。」

まりあは一瞬だけ迷ったが、すぐに首を横に小さく振った。

(……浮気されたくない…。これくらい、出来なきゃ…。)

かたかたと震えていると、額にキスを落とされた。

「…こらこら。緊張し過ぎ。」

軽く笑ってくれた明広の優しい瞳に、まりあの胸はきゅんと締め付けられる。
それと同時に、じわっと熱い涙が更に込み上げて来てしまう。

「…ごめんなさ…っ。」
「謝らなくていいから。ほら、力抜いて。」
「……っ、…はい…。」

明広はまりあをぎゅっと抱き締め、よしよしと小さな頭を優しく撫でてやる。
明広の大きな腕に包まれ、まりあの胸に暖かさとときめきが広がっていく。
それまで緊張でガチガチだったまりあの体から力が少しずつ抜けていくのを感じた明広は、内心で思わず笑ってしまう。

(チョロいなー…。)

それは嘲笑う意味で思ったのではなく、自分の腕の中の彼女がーーー自分の言動や行動に対し素直に反応する彼女が、素直に"可愛い"と感じて脳裏に浮かんだ言葉だった。
明広は自覚無しに優しく微笑みながらまりあの小さな唇に自分のそれを重ねた後、既にホックを外していた彼女の純白の下着を上に持ち上げる。

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