That's because I love you.
「…僕のこと、好きなんだ?」
「……はい。大好きです…。」
「僕に触られると、そんなに気持ちいい?」
「…っ…。きもちぃ…です…。こんな感覚…今まで知らなくて…っ。」
「…そっか。…はぁ…。」
「…御木本さん…?」

(…やっぱり私が初めてだから…面倒くさいのかな…。)

溜め息を吐く明広に、まりあは一瞬不安になる。
しかし彼が続けた言葉は予想外のものだった。

「…可愛いね。…まりあは。」
「……ふぇ…。」
「…滅茶苦茶可愛い。もっと触らせて、まりあ…。」
「………っ…。」

大好きな彼から甘い言葉を囁かれ、まりあの体の熱はさらに急上昇してしまう。
胸の先端を口に含まれ舌で転がされ、もう一方は指で優しく擦り合わされる。

「……ぁん…っ。…ぁ…っぁ、…ゃぁ…っ…。」

初めて感じるむず痒くもどかしい、それでいて強烈な快感に支配されたまりあは、体を震わせながら艶かしくか弱い声を止めどなく漏らす。
どう頑張っても堪えることが出来ず声が漏れ出てしまう口元を、まりあはずっと握った片手で恥ずかしそうに隠していた。

その姿を、明広は熱の籠った瞳で見つめる。

(…さっきよりさらに感じてる?…僕の言葉にまたいちいち反応して…何か…。)

この胸がむずむずするような暖かさが愛おしいという感情だとは、この時の明広は気付いていない。
ただ可愛いな、とずっと思いながら、キスをしつつ今までになく優しく女の子の体を愛撫する。
唇をそっと解放すると、自分に組み敷かれるまりあは目に大粒の涙を浮かべていた。

「……みきもと…さ…。」

息を切らしながらふるふると震えるまりあに、明広の胸はきゅんと切なく疼く。

(…震えてる。今最後までしようとしてもこの子は受け入れてくれるんだろうな…、……でも…。)

震える小さな体がか弱くて、涙で潤んだ瞳で見つめられると胸が苦しくて。
ーーー"大事にしたい"などと、極めて自分らしくないことを考えてしまった。

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