That's because I love you.
「素直でよろしい。少しは落ち着いた?」
「…はい。少し…。」
「…つらかったら声掛けてよ。中止することは出来ないけど、少し待つくらいなら出来るから。」
「…はい。ありがと…ございます…っ。」

明広の気遣いに、まりあの胸はきゅぅんと甘く疼く。

(…ありがとう…誰が何と言おうと、あなたは優しいです。…あなたは私がずっとずっと大好きだった、御木本さんです…。)

頬を撫でられ、ゆっくりと唇が重なる。
キスは、直前に飲んでいたコーヒーの味がした。
明広のキスは優しくて、何度も角度を変えて唇が重なるうち、どんどんとろんと夢見心地になってしまう。

「…口開けて。」
「…ふぁ…ぃ。」

温かい舌と舌が絡まり、まりあの体に甘い痺れが走る。

「……っ、…ん…。…んぅ、……ん…っ。」

熱い涙が勝手に目に滲んでいくのを感じながら、明広の舌の動きに翻弄されくぐもった甘い声を漏らす。
唇を解放され震えながら息を切らしていると、明広はふっ、と小さく笑った。

「…キスだけでこんなになっちゃうんだねぇ。」
「…っ…、だって…。御木本さんのこと…大好きで…っ。」
「…はいはい。…ありがとう。」

首筋に吸い付かれ、バスローブの中に入れられた手で上半身をゆっくりと撫で回される。
大きな掌で胸を包まれ、ふにふにと優しく揉まれると、体の奥底が甘く疼く。
両手で円を描く様に揉みしだかれた後、舌と指で先端を弄られ、むずむずとしたもどかしい快感に体を支配される。

「…ぁ…、ぁ…っ。…ぁん、…ん…っ。」
「…可愛いよ。…まりあ。」
「……ふ…ぅ…っ。…んぅ~…。」

勝手に口から漏れる自分の声が恥ずかしくて、まりあは無意識に握った片手を口元に持っていき、震えながら快感に耐える。
やがて明広の大きな手が下に滑り、下腹部を撫でられる。

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