That's because I love you.
「……ふぁ…ぁ…っ。」
「………っ…。」

まりあは体の奥底から湧き上がる熱い快感に、思わずぶるっと体を震わせる。
一方、まりあの蕩けた温かい内壁にきゅぅっと強く絡み付かれた明広の背筋にも、ぞくぞくっと強烈な快感が立ち上る。
はぁ…、と思わず熱い息を吐く明広に対し、まりあも余裕なく息を切らす。

「…ぁ…明広さん、…なんか…っ。」
「…この体勢だと深く挿入るよねぇ。…平気?」
「…ふ…ぅ…っ。ゆ…ゆっくり…。」
「…わかってる。優しくするからさ、安心しなよ。」

少しだけ不安そうなまりあに、明広は優しく微笑みながら安心させる言葉を掛けてやると、ゆっくりと最奥を突き始める。

「……ぁ…っ。…ぁん、…ぁ…っ。」
「…この体位だと身長差、ほとんど無くなるねぇ。」
「…ん…。…明広さ…キス…、してほし…っ。」
「…ふっ。全く甘えん坊で仕方がないな、まりあは。」
「…だって…明広さんのこと、大好きだから…っ。」
「…はいはい。顔近くなってキスしやすいし、ずっとしててあげるよ。」

明広は怖い思いをしたまりあを慰めるため、その日は殊更に優しく抱いてあげたのだった。



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