俺の言うとおりにしてください、お嬢様。
「お嬢さん、ぜひ今夜は僕と踊っていただけませんか?」
「えぇ、もちろん喜んでお引き受けいたしますわ」
わわわわわっ!
もういきなりお誘いがきてる女子生徒発見だ……!
なんだろう、このゴージャスなナンパ感…。
「Pretty lady, would you like to dance with me?」
「With pleasure, of course.」
うわっ!こっちは英語で会話してる…!!
ええっ、こんな感じなの……!?
もう自由に音楽だって演奏され始めて、2年生も3年生も他愛ない話を交わしたり社交ダンス踊っちゃったり……。
どうしよう、わたしどうしよう。
とりあえず軽食が用意されてるテーブルゾーンへ逃げよっと。
「君は踊らないのかい?」
「へっ!?あっ、はいっ!」
肯定はまずかったんじゃないのわたし…。
違和感なく上手に断れってハヤセにも言われてたのに、今のわたしは完全に包み隠そうともしてなかった。
それに前回の参観授業とは違って、今日は幅広い年齢層の男の人で溢れてる。
こうしてわたしに声をかけてきた人だって30代くらいだ。