俺の言うとおりにしてください、お嬢様。
「早乙女様、この場所は神聖な舞踏会です。…ここは穏便にしましょう」
「…あぁ、ごめん。シワがあったから伸ばしてあげたんだよ」
「それはどうもありがとうございます」
なにこれ……。
そんな会話を交わす温度感じゃないのに、どうしてこのふたりは淡々と会話を続けてるの。
なんかゾゾゾッてする。
周りを押し黙らせるような、すっごい剣幕してるんだもん2人共…。
「わっ!ちょっと離してっ」
唖然とする手がぐいっと引かれて、どんどんハヤセから遠退いてしまう。
「どこ行くのっ!離して…っ」
「俺と結婚するまで守っとけって言っただろ」
「え…?」
なんか様子が前と違う…?
どうしてハヤセの胸ぐらを掴んだの…?
というより、すっごく怒ってたよね…?
「てか今でもアリサの代用品だってのに、それに加え中古ってどーいうことだよ」
「な、なんの話…?」
「いや違うな、……あいつの挑発か」
ぶつぶつ1人で言ってるけど、相手にしないほうが良さそうだ。
というよりもいいかげん手を離して欲しい。
あなたも誰か他の生徒と踊ってくれて全然いいのに。