嘘は溺愛のはじまり
いままで同棲には1ミリも興味がなかったけれど……。
好きな女性と一緒に住むのは、とてもしあわせで、とても楽しいと言うことを知った。
彼女が欲しいと言うものは何だって買ってあげたくなる。
それなのに、彼女は物欲がない。
そんな奥ゆかしいところも、好感が持てる。
とりあえず、料理に使いそうな道具を全て買いそろえてみた。
断ったはずの調理器具が一気に届いたことに目を白黒させながらも、「頑張って美味しいお料理、つくらなきゃ」とひとりごとをつぶやく彼女。
あまりにも可愛すぎる……。
彼女は大学生のときからひとり暮らしをしていて、大学も女子大の家政科を出ていると聞いた。
だから、料理はある程度出来るのだろうとは思っていたけど……ここまで上手だとは思わなかった。
作ってくれる料理すべてが美味い。
彼女の手料理を食べるためになるべく残業をしないようにしていると知れば、彼女はどんな顔をするだろうか。