猫目先輩の甘い眼差し


表情と声色で、何を食べていたのかがわかったのか、先輩は声を詰まらせた。

その後に何が起きたのかまで予想がつくほどに。



「信じられませんでした。彼らとは小学生時代からの同級生で、仲が良くて、よくまめおの話もしていたんです。それなのに……」



風に乗ってカカオの香りが漂ってきた瞬間、急いで取り上げた。


問い詰めたら、食べたそうにしていたからって。


いくら知識が少なかろうが、人間用のお菓子をあげてはいけないことくらいわかるはず。

動物園だって、専用のエサ以外あげたらダメだと言われているんだもん。


本当に信じられなくて。頭にきて。
気づいたら彼らの顔を引っ叩いていた。



「その時に、暴言も吐いてしまったんです」

「暴言⁉ 市瀬さんが⁉」

「はい。カッとなってたので、全部は覚えてないんですけど、先生が止めるくらい酷かったらしいです」



そう伝えると、案の定、絶句されてしまった。


だよね。今まで穏やかで明るい自分を演じてたんだから。

イメージ、変わっちゃったよね。
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