猫目先輩の甘い眼差し


「それで……その猫達は……?」

「先生達と一緒に、急いで病院に連れていって、なんとか一命は取り留めました。ただ……1匹だけは、残念ながら」



病院に着いて30分後のことだった。

お医者さんが言うには、まだ生まれて3、4ヶ月だっただろうと。


それからというものの、彼らとの関係にヒビが入ってしまい、修復できずに疎遠に。

この事件を境に、男子と仲を深めることに抵抗を感じるようになってしまった。


今はだいぶ克服できているけれど……。

また似たような出来事が起こって、離れていったらどうしよう。

それが怖くて、高校から自分を偽り始めた。



「確かにそれは許せないね……。例え悪ふざけでも絶対やっちゃいけない。他の子達はどうなったの?」

「欲しい人が見つかって、引き取られていきました。今も健在です」

「良かったぁ……」



付け足すと、安堵の表情に。

しかし──。



「両親にも伝えたら安心してました。ただ、亡くなった子のことは言えませんでした。今も言えてません」

「じゃあ、引き取られたって説明したの?」

「……はい」
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