猫目先輩の甘い眼差し


目を合わせることなく、ペットショップに到着。

まずは本命の犬と猫を見ることに。



「世蘭ちゃん、あそこ。雷夜がいる」

「えっ? ……っ!」



口を押さえて噴き出しそうになるのをこらえた世蘭ちゃん。

というのも、指を差したのは細身の黒い犬。

つまり。



「あれっ、この子ピンシャーですって」

「ありゃ。ドーベルマンじゃなかったか」



近づいてみると、説明欄にはミニチュアピンシャーと書かれていた。

色合いが似てたから間違えちゃった。ごめんね。



「ちっちゃくて可愛いですね」

「そうだね。写真撮って雷夜に送りつけようかな」

「えっ」

「ウソウソ。冗談だよ」



よちよち歩きでベッドに向かうピンシャーくん。


雷夜の反応は予想できるとして、朝日さんが見たら絶対からかうだろうな。

「雷夜くん、よく歩けまちたね」とか言いそう。

帰ったら朝日さんに教えようっと。





「先輩、ヘビは見なくて良かったんですか?」

「うん。今日は世蘭ちゃんの行きたいところを回るって言ったから」

「なんかすみません……」

「いいよそんな! ほら、行こう?」
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