婚前契約書により、今日から私たちは愛し合う~溺愛圏外のはずが、冷徹御曹司は独占欲を止められない~
宗一郎は奈子を腕の中に閉じ込めたまま、キャミソールの細い肩ひもをくわえて引きずり下ろし、膨らみの上にもキスをした。
奈子は唇を噛んでため息をこらえる。
宗一郎に触れられた肌が熱くて、もうすぐ溶けてしまいそうだった。
腰をたどっていた左手がそっと胸を掴む。
そのまま優しく握られて、なにも考えられなくなった。
宗一郎の肩に額を押しつける。
抱きしめられ、耳朶を食まれ、胸の先に触れられると、こらえきれなかった吐息が唇の隙間からこぼれ落ちた。
体中から力が抜けて、ひとりでは立っていられなくなる。
宗一郎は奈子の肘を支えると、耳元で誘惑するようにささやいた。
「連れていくよ」
そのままくずおれそうになった奈子を、宗一郎が抱き上げる。
ふかふかのベッドに壊れもののように下され、奈子は頬を火照らせて宗一郎を見上げた。
宗一郎の目の奥にも、微かな火がくすぶっている。
まぶたを閉じると、またキスが降ってきた。
宗一郎が奈子の手首を掴んで、シーツの上に縫いとめる。
脚の間を膝がかすめ、逃げられないように体を押さえつけられて、奈子はパッと目を開けた。
奈子を組み敷いた宗一郎が、勝ち誇ったように片頬で笑う。