婚前契約書により、今日から私たちは愛し合う~溺愛圏外のはずが、冷徹御曹司は独占欲を止められない~
「なんでそんなに満足そうなの」
頬を染めてつぶやく。
「満足?」
宗一郎が眉を寄せた。
それから、片頬でいたずらっぽく笑う。
「そんなことはない」
パッと体を起こすと、奈子が握っていたシーツを引きはがす。
奈子はきょとんとして目をまたたいた。
宗一郎の大きな手が奈子の足首を掴む。
「たとえば、奈子の脚」
「あ、脚?」
奈子は肘をついて起き上がった。
宗一郎がやわらかいふくらはぎに歯を立てる。
肌の下がピリッとして熱くなった。
奈子が唇を噛むのを、宗一郎は余裕の笑みで見下ろす。
高慢で、自信家で、手に負えない。
奈子の丸い膝にもキスをして、太ももの内側を唇でたどった。
脚の間に宗一郎の髪が触れる。
奈子は慌てて首を振った。
「待って、宗一郎さん、それはだめ……あっ!」
宗一郎は奈子の制止を聞かなかった。
奈子の背中がベッドに沈む。