今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
 すると、それ自体が輝いているみたいな鮮やかな金髪と、興奮にキラキラと光る菫色の瞳が視界に飛び込む。整った愛らしい顔立ちは間違えようなどない、ゲームのヒロインでパパの婚約者候補・ヴィオラだった。
「ここを燃やそうとしていた魔粒子がそっくりいなくなっているわ。火の魔粒子を追い払い、火事を未然に防ぐなんてすごすぎる。こんなこと、魔力持ちでもなかなかできることじゃないわ! なんて素晴らしいの!」
 さらにヴィオラは勢い込んで告げる。
 その勢いに押され、パチパチと目を瞬かせる。間違いなく、目の前の女性はヴィオラ……。だけど、彼女が口にするのは私への糾弾ではなく、何故か称賛。
 私の脳内はこんがらがった。
「ヴィオラ、君が興奮するのも分かる。だが、リリーが驚いている」
「まぁっ! ごめんなさい、リリーちゃん。初対面で不躾に手を握ったりして、はしたない真似をしました。改めまして、私はハウエル侯爵令嬢、ヴィオラと申します」
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