今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
「まぁまぁ、お嬢様。そんなに急いでは、私、息があがってしまって……はぁ、ふぅ」
 クレアの手を引いてズンズンと進んでいたら、クレアが息を切れ切れにしながら訴えた。
 クレアはいつも身の回りをキチッと整えていて、とっても若々しい。だからつい忘れがちになるけれど、彼女の実年齢はもうおばあちゃん。
「あ! ごめんね、クレア」
 私がハッとして足を止めれば、クレアは荒くなった呼吸を整えながら優しげに目を細めた。
「いえいえ。それより、お嬢様はずいぶんアルベルト様と打ち解けられたご様子で。……嬉しゅうございますわ」
「え?」
 感じ入ったようにクレアが口にした台詞に、コテンと首を傾げる。
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