ままになったら極上御曹司に捕まりました?!
2度目の交わり
子育てをしてる1週間なんてあっという間で、気づいたら宮代コーポレーションの予約日になっていた。

昨日の最後のお客様がお帰りになってから、従業員総出で、掃除や宴会会場の準備をした。

今日は元々お休みの予定だった洋子さんも来てくれて、人が多くて忙しいながらも、何とかなりそうだ。

父と母は今日も朝早くから旅館の準備をしに行っていた。

私は悠真の保育園が無いため、手伝いに行くのが厳しい。

旅館が忙しいのはわかっているので、みんなに申し訳ないと思うが、母に、休日くらいゆっくり悠真と過ごしなさいと言われ、その言葉に甘えることにした。

「ままー!きょうはぼくとあそぶ?」

「うん!悠くんは何したい?」

「うーんと…ぼく、こーえんにいきたい」

「じゃあままとピクニックしに行こうか?お弁当持っていこうね」

「うん!ぴっくいく!」

こんなに喜んでくれるなら毎週行こうかな、と考えながら悠真に朝ご飯を食べさせる。

今日は父と母が急ぎだったため、ご飯を作る時間が充分になく、簡単な食事になってしまった。

「悠くんこれ食べたら、トラレンジャー見る?」

悠真の口に卵焼きを入れる。何か他のことに集中させておかないと、自分のご飯と片付けが出来ない。

「うん!ぼくトラレンジャーなる!」

いそいそとイスから降りて、テレビの前に向かう。

悠真が産まれる前は、変な怪人がたくさん出てくる番組としか思ってなかったのに、今ではお世話になりすぎて頭が上がらない。

テレビに合わせてポーズをとる悠真を見ながら急いで自分のご飯をかきこむ。

お弁当はストックのおかずとおにぎりを合わせれば、すぐにできるだろう。


あれこれしているうちに、あっという間に時間が過ぎて、悠真と公園へ向かう。
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