愛のない結婚のはずが、御曹司は懐妊妻に独占欲を放つ【憧れの溺愛シリーズ】
森乃やは老舗とはいえ、しょせん家族経営の小さな料亭。経営が右肩下がりの中で一千万もの大金を横領されたとしたら、倒産の危機になってもおかしくない。
「なんで……どうしてそんなことを……お父さんもお母さんも、あなたのことをあんなに頼りにしていたのに……」
「そうですよ。そのまま俺を頼っていれば良かったんだ。森乃やもおまえも、全部俺に任せていれば……そしたら一千万なんて金、すぐ倍にして返してやったのに」
「なっ…!」
あまりにも身勝手な荒尾の発言に頭にカッと血が上った。
一千万円もの横領に気付かなかったのは、経営者である父と母の落ち度。けれど、だからと言って荒尾が森乃やのお金を好きにしていい理由にはならない。
父も母も荒尾のことを信頼していたのだ。だから経理を預けていただろうし、ゆくゆくは森乃やを任せてもいいと思ったからこそ、わたしと結婚させることを考えたはず。
それなのに目の前の男はその信頼を平然と裏切った。そのことが一番許せなかった。
「社長と女将に…森乃やにお金を返してっ…!そしてお父さんとお母さんに謝ってよっ!!」
「金なんてどこにあるってんだっ…!おまえと結婚して銀行から融資を受けて、それを元手に増やす予定だったのにっ」
「なっ、」
一千万もの大金が既にないということにも、森乃やへの銀行融資もあてにしていたなんて―――。
あまりの身勝手さに、唖然としてしまう。
「なんで……どうしてそんなことを……お父さんもお母さんも、あなたのことをあんなに頼りにしていたのに……」
「そうですよ。そのまま俺を頼っていれば良かったんだ。森乃やもおまえも、全部俺に任せていれば……そしたら一千万なんて金、すぐ倍にして返してやったのに」
「なっ…!」
あまりにも身勝手な荒尾の発言に頭にカッと血が上った。
一千万円もの横領に気付かなかったのは、経営者である父と母の落ち度。けれど、だからと言って荒尾が森乃やのお金を好きにしていい理由にはならない。
父も母も荒尾のことを信頼していたのだ。だから経理を預けていただろうし、ゆくゆくは森乃やを任せてもいいと思ったからこそ、わたしと結婚させることを考えたはず。
それなのに目の前の男はその信頼を平然と裏切った。そのことが一番許せなかった。
「社長と女将に…森乃やにお金を返してっ…!そしてお父さんとお母さんに謝ってよっ!!」
「金なんてどこにあるってんだっ…!おまえと結婚して銀行から融資を受けて、それを元手に増やす予定だったのにっ」
「なっ、」
一千万もの大金が既にないということにも、森乃やへの銀行融資もあてにしていたなんて―――。
あまりの身勝手さに、唖然としてしまう。