外交官と仮面夫婦を営みます~赤ちゃんを宿した熱情一夜~
「晶さん、これは?」
「遅くなったけど、誕生日おめでとう」
えっ……?
そう言われ、この箱のサイズ感でピンとくる。
「え、もしかしてこれ、カメラですか?」
「実は、少し前にタマキカメラに行って、玉置さんに相談してたんだ。美鈴が一番欲しいだろうカメラはどれなのかって」
「玉置さんに?」
「この間一緒に見に行ったとき、悩んでいた中でどれなのかわからなかったから、昔から美鈴のカメラの相談に乗ってきた玉置さんならどれがベストなのかわかるだろうから」
手渡された贈り物はしっかりと重く、そこにカメラが入っていることがわかる。
「カメラなんて、そんな高価なもの……」
「開けてみてほしい」
そう言われて、「わかりました」とローテーブルの上で包みを開けていく。
包装紙の中から出てきたのは、この間、晶さんとタマキカメラにカメラを見に行ったときに一番いいなと思っていた、無くしてしまったカメラの最新モデルだった。