過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
「美香、ひとりで考えるな。俺がいる。俺が守ってやるから、自分だけで抱え込むな」
「拓斗……」
拓斗は朔也とは違う? 本当に?
拓斗の視線は、少しもぶれることなく私を見つめてくる。あまりにもまっすぐすぎて、そらせなくなってしまいそうだ。
信じていいのだろうか。この人は、私を裏切らないと。
すっかり決着をつけたはずの疑念が、じわりと沸き起こってくる。
「美香は俺に人生を預けてくれた。俺を信じてくれた美香を、絶対に裏切ったりはしないし、手放しもしない。だからもう、あいつのことで悩まなくていい。美香、俺を信じて。俺を頼れ」
再び私を包み込む逞しい腕には、その思いを伝えるようにぐっと力が込められた。
拓斗は結婚までして私を守ってくれている。私が彼に将来をゆだねたように、彼もまた私に自身の未来を預けてくれたのだ。そこまでしてくれた拓斗を、どうして疑えようか。
そう考えたら、自然と体から力が抜けた。
「ありがとう。もう大丈夫だから」
「本当に?」
心配そうに顔を覗き込む拓斗を安心させるように、小さく笑みを浮かべた。
「ええ」
強がっていると、彼も見抜いているはずだ。
私はこれからも、何度だって心が揺れてしまうかもしれない。それでも前を向こうと決心した私に、拓斗はわかったというように頷き返してくれた。
「今後、美香の評価を取り戻して認めさせることも……」
「いいえ、その必要はありません」
言葉を遮った私に、拓斗はわずかに目を見開いた。
「フェリーチェとの関係は、拓斗のおかげで切れています。桐嶋さんにしてもそうです。今さら蒸し返してどうこうしようとは思いません」
「いいのか、それで」
本心を探るように見つめてくる拓斗の視線を、しっかりと見つめ返す。
「はい。私のデザインが認められていたんだと聞けただけで十分です。気がかりなのは、お世話になった人たちが私と同じような不利益を被らないかというだけです。あっ、拓斗の起こした事業にその評価が必要なら……」
「それは大丈夫だ」
被せるようにそう言った拓斗に、思わず首を傾げた。デザイナーの評価が高いのは、プラスになるはずなのに。
「拓斗……」
拓斗は朔也とは違う? 本当に?
拓斗の視線は、少しもぶれることなく私を見つめてくる。あまりにもまっすぐすぎて、そらせなくなってしまいそうだ。
信じていいのだろうか。この人は、私を裏切らないと。
すっかり決着をつけたはずの疑念が、じわりと沸き起こってくる。
「美香は俺に人生を預けてくれた。俺を信じてくれた美香を、絶対に裏切ったりはしないし、手放しもしない。だからもう、あいつのことで悩まなくていい。美香、俺を信じて。俺を頼れ」
再び私を包み込む逞しい腕には、その思いを伝えるようにぐっと力が込められた。
拓斗は結婚までして私を守ってくれている。私が彼に将来をゆだねたように、彼もまた私に自身の未来を預けてくれたのだ。そこまでしてくれた拓斗を、どうして疑えようか。
そう考えたら、自然と体から力が抜けた。
「ありがとう。もう大丈夫だから」
「本当に?」
心配そうに顔を覗き込む拓斗を安心させるように、小さく笑みを浮かべた。
「ええ」
強がっていると、彼も見抜いているはずだ。
私はこれからも、何度だって心が揺れてしまうかもしれない。それでも前を向こうと決心した私に、拓斗はわかったというように頷き返してくれた。
「今後、美香の評価を取り戻して認めさせることも……」
「いいえ、その必要はありません」
言葉を遮った私に、拓斗はわずかに目を見開いた。
「フェリーチェとの関係は、拓斗のおかげで切れています。桐嶋さんにしてもそうです。今さら蒸し返してどうこうしようとは思いません」
「いいのか、それで」
本心を探るように見つめてくる拓斗の視線を、しっかりと見つめ返す。
「はい。私のデザインが認められていたんだと聞けただけで十分です。気がかりなのは、お世話になった人たちが私と同じような不利益を被らないかというだけです。あっ、拓斗の起こした事業にその評価が必要なら……」
「それは大丈夫だ」
被せるようにそう言った拓斗に、思わず首を傾げた。デザイナーの評価が高いのは、プラスになるはずなのに。