過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
「そう。野々原さんは得意分野が違うものね。あなたのデザインは、もっとプライベートな雰囲気なものにぴったりなのよ」
一緒に働いている頃から常々言われていたから、久々莉が私をけなしているわけでないとわかっている。
決して、煌びやかなものを作り上げるだけが才能ではない。焦らず、その路線で将来を見据えていったらどうかというのは、常日頃言われていた久々莉からのアドバイスだ。
以前だったら大抵その後に、『だから桐嶋さんのところから依頼される、個人の希望に沿ったデザインを考える仕事があなたには合っていると思う』と続くのだが、さすがに今は言われなかった。
「はい。私もそう思っています。今は小規模で、プライベートな式を作るお手伝いをしてるんですよ」
自分の得意な方向に近い仕事に携わっていられるのは、私にとってプラスだと思っている。
「そうなのね。この表情を見る限り……」
わずかに前かがみになる久々莉に対して、少しも引かないで視線を合わせ続けた。
「うん、いい顔してるわ。大丈夫そうね」
私が今の仕事を楽しく思っているのは、彼女に伝わったようだ。
「それで、このレースだったわね。会社に行けば、連絡先がわかるはずよ。私の方から一報入れて、野々原さんと引き合わせてあげるわ」
「ありがとうございます!」
一緒に働いている頃から常々言われていたから、久々莉が私をけなしているわけでないとわかっている。
決して、煌びやかなものを作り上げるだけが才能ではない。焦らず、その路線で将来を見据えていったらどうかというのは、常日頃言われていた久々莉からのアドバイスだ。
以前だったら大抵その後に、『だから桐嶋さんのところから依頼される、個人の希望に沿ったデザインを考える仕事があなたには合っていると思う』と続くのだが、さすがに今は言われなかった。
「はい。私もそう思っています。今は小規模で、プライベートな式を作るお手伝いをしてるんですよ」
自分の得意な方向に近い仕事に携わっていられるのは、私にとってプラスだと思っている。
「そうなのね。この表情を見る限り……」
わずかに前かがみになる久々莉に対して、少しも引かないで視線を合わせ続けた。
「うん、いい顔してるわ。大丈夫そうね」
私が今の仕事を楽しく思っているのは、彼女に伝わったようだ。
「それで、このレースだったわね。会社に行けば、連絡先がわかるはずよ。私の方から一報入れて、野々原さんと引き合わせてあげるわ」
「ありがとうございます!」