過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
メインのドレスを完成させられた高揚感からか、いつも以上にやる気に満ちている。これからの想像が、溢れるように浮かんでくる感覚は久しぶりだ。フェリーチェにいた頃だったら、目の前にいる顧客に専念するだけだったが、今は違う。自分の視野が広がっているのがわかる。これも、拓斗が今の私の立場を用意してくれたおかげだ。
「美香、悪い。待たせたな」
「大丈夫ですよ。いろいろと煮詰めてたら、あっという間だったから」
オフィスにやってきた拓斗が、にこやかに近づいてくる。今から完成したドレスを見せるのかと思うと、期待と不安がないまぜになって、不意に緊張感が高まってくる。
「じゃあ、見せてくれる」
トルソーに着せたドレスにかけられた布をさっと外して、完成品を披露した。
このドレスは、彼の目に一体どう映っているのだろう? 合格点をもらえるだろうか?
拓斗に言われるまま、自分の着たいドレスを作った。私としては仕上がりに満足しているけれど、ほかの人からどう見えるのかという視点をすっかり忘れていた気がする。
ドレスを様々な角度からチェックする拓斗を、息をひそめるようにして見つめた。
「すごくいい」
言葉少なな拓斗に、それは本心なのかとすぐには喜べなくて、さらに反応を待ってしまう。
自分はずいぶん疑り深くなってしまったのだと思うけど、不安なのだから仕方がない。
「できるなら……」
ドレスから視線を外し、チラリと私を見た拓斗のどこか熱を孕んだ視線にドキリと胸が跳ねた。
「このドレスを着た美香が見てみたい」
着用してみないと、具体的なイメージが湧かないというのだろうか?
少しもそらされない拓斗の視線に、鼓動がどんどん速くなっていく。そこに何か別の意味が込められているようで、途端に落ち着かなくなってくる。
「美香、悪い。待たせたな」
「大丈夫ですよ。いろいろと煮詰めてたら、あっという間だったから」
オフィスにやってきた拓斗が、にこやかに近づいてくる。今から完成したドレスを見せるのかと思うと、期待と不安がないまぜになって、不意に緊張感が高まってくる。
「じゃあ、見せてくれる」
トルソーに着せたドレスにかけられた布をさっと外して、完成品を披露した。
このドレスは、彼の目に一体どう映っているのだろう? 合格点をもらえるだろうか?
拓斗に言われるまま、自分の着たいドレスを作った。私としては仕上がりに満足しているけれど、ほかの人からどう見えるのかという視点をすっかり忘れていた気がする。
ドレスを様々な角度からチェックする拓斗を、息をひそめるようにして見つめた。
「すごくいい」
言葉少なな拓斗に、それは本心なのかとすぐには喜べなくて、さらに反応を待ってしまう。
自分はずいぶん疑り深くなってしまったのだと思うけど、不安なのだから仕方がない。
「できるなら……」
ドレスから視線を外し、チラリと私を見た拓斗のどこか熱を孕んだ視線にドキリと胸が跳ねた。
「このドレスを着た美香が見てみたい」
着用してみないと、具体的なイメージが湧かないというのだろうか?
少しもそらされない拓斗の視線に、鼓動がどんどん速くなっていく。そこに何か別の意味が込められているようで、途端に落ち着かなくなってくる。