過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
「そうですけど。やっぱり、遠距離なのに連絡を怠りつつあった私にも問題があったと思います。呆れられちゃったのか、嫌気がさしたのかな」
「本気で付き合っていたのなら、男の方も自分から連絡しようと思うものじゃないのか?」
「……そうかも、しれませんね」
その言い方だと、なんだか朔也は私に本気ではなかったと言われているようだが、拓斗にそこまでの意図はないのだろう。彼も多少は酔っているだろうし、戯れで声をかけているだけだ。深く考えているとは思えない。
ただ、言われた内容にもっともだとも思ってしまった。
休憩時間や休日であっても、朔也は私と連絡を取ろうと思わなかったというのが事実だ。拓斗の言葉を逆に言えば、私は朔也に思ってもらえなかった。
自分が気づいていなかっただけで、彼が別れを意識しているというサインは出ていたのかもしれない。
「私、パリに行くって自分だけで決めてしまって、彼には相談というより事後報告として伝える形になってしまったんです。一年間も帰れないというのに。かわいげがないですよね。きっとその時点で、彼の心が離れ始めていたのかもしれません」
そう言いながら、自身の言葉に妙に納得してしまう。
送り出してくれたときの朔也は、本当に心からの笑みだったかを思い出そうとしてもうまくいかない。
「本気で付き合っていたのなら、男の方も自分から連絡しようと思うものじゃないのか?」
「……そうかも、しれませんね」
その言い方だと、なんだか朔也は私に本気ではなかったと言われているようだが、拓斗にそこまでの意図はないのだろう。彼も多少は酔っているだろうし、戯れで声をかけているだけだ。深く考えているとは思えない。
ただ、言われた内容にもっともだとも思ってしまった。
休憩時間や休日であっても、朔也は私と連絡を取ろうと思わなかったというのが事実だ。拓斗の言葉を逆に言えば、私は朔也に思ってもらえなかった。
自分が気づいていなかっただけで、彼が別れを意識しているというサインは出ていたのかもしれない。
「私、パリに行くって自分だけで決めてしまって、彼には相談というより事後報告として伝える形になってしまったんです。一年間も帰れないというのに。かわいげがないですよね。きっとその時点で、彼の心が離れ始めていたのかもしれません」
そう言いながら、自身の言葉に妙に納得してしまう。
送り出してくれたときの朔也は、本当に心からの笑みだったかを思い出そうとしてもうまくいかない。