過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
「最近、長く付き合った男と別れたばかり。その上、その相手は別の女性との婚約話が持ち上がている。付き合った期間は、美香と相手の三崎春乃の両者で被っていた可能性が高い」
「な、なぜ、そこまで……」
拓斗に話したのは、朔也振られたところまでだ。もちろん、あの人の名前は明かしていない。
久々莉によれば、朔也は春乃と結婚を隠す素振りもなく話しているという。そうであれば耳にする機会が絶対ないとは言えない。でもそれは当人の近くにいれば、だ。
周りに自ら吹聴しているならば、朔也は本当に三崎春乃と結婚するのだろう。
拓斗がその情報を知り得た経緯はどうであれ、突き付けられた事実に再び胸がズキズキと痛みだす。
思わずそっと手で押さえたとき、拓斗がわずかに顔をしかめたように見えたのは気のせいだろうか。
「年の離れた兄やご両親は、美香の将来を心配している。具体的には早く結婚をして欲しいと、無自覚なプレッシャーをかけてくる」
プライバシーとは……。
どこまで知られているのかと、なんだか怖くなってくる。
「ど、どうしてそんなことまで……。なぜ私に近づいてきたんですか?」
「目的は一つ。美香には、俺と結婚してもらいたいからだ」
聞き間違いだろうか? 今、〝結婚〟とか聞こえた気がするけど。
「な、なぜ、そこまで……」
拓斗に話したのは、朔也振られたところまでだ。もちろん、あの人の名前は明かしていない。
久々莉によれば、朔也は春乃と結婚を隠す素振りもなく話しているという。そうであれば耳にする機会が絶対ないとは言えない。でもそれは当人の近くにいれば、だ。
周りに自ら吹聴しているならば、朔也は本当に三崎春乃と結婚するのだろう。
拓斗がその情報を知り得た経緯はどうであれ、突き付けられた事実に再び胸がズキズキと痛みだす。
思わずそっと手で押さえたとき、拓斗がわずかに顔をしかめたように見えたのは気のせいだろうか。
「年の離れた兄やご両親は、美香の将来を心配している。具体的には早く結婚をして欲しいと、無自覚なプレッシャーをかけてくる」
プライバシーとは……。
どこまで知られているのかと、なんだか怖くなってくる。
「ど、どうしてそんなことまで……。なぜ私に近づいてきたんですか?」
「目的は一つ。美香には、俺と結婚してもらいたいからだ」
聞き間違いだろうか? 今、〝結婚〟とか聞こえた気がするけど。