もっと俺を欲しがって?
――死ぬ気でゲットしてしまった。
私は手の中のプリンを見てニヤニヤする。
うふふふふオホホホホうへへへへニヤケが止まらない。
このプリンは、購買の超超超人気商品で、毎週火曜と木曜に50個限定で発売される。
毎回かなりの争奪戦で私も滅多にゲットできないんだけど、今日はD判定の私の鬼気迫る勢いがこわすぎたのかみんな若干引いた顔で道をあけてくれた。
ふふふ、これがD判定の真の実力よ!!(?)
さあ、教室でゆっくり食べよ~
なんて足取り軽く歩いていたら
「きゃっ…」
「うわっ!」
廊下の角から突然女子が飛び出してきて、
弾みでプリンを落としてしまった。
私の足元で中身が廊下にぶちまけられている悲惨なプリン…
「のおおおおおおお(NO)!!!!!」
「すっすみません、私すっごく急いでて…ほんと、ごめんなさいっ!」
私の奇声に顔をひきつらせた女の子が勢いよく頭を下げた。
上履きの色的に1年生だ。私は3年生。つまり先輩。
「い、いいいよお全然、だいじょぶ~」
ここは快く許すしかない…事故だし…
「で、でもっ…私弁償します!」
「いやいやマジで大丈夫!ほんと気にしないで!」
できるだけ笑顔で軽く聞こえるように言った。
女の子は何度も頭を下げなら、走り去っていった。
「あああ…ごめんねプリン、食べてあげられなくて…」