もっと俺を欲しがって?
着いたのは理科室だった。
「そこの水道で洗いなよ、制服。シミになっちゃうよ?」
神子戸様がそう言って、何個かくっつけたパイプ椅子に手慣れたように横になる。
「あ、うん…」
「どうかした?」
「いえ、あの、ジャージ…今日家に忘れちゃって…」
制服を洗っても、びしょ濡れの制服を着るのも寒いし、乾くまで着てるものが…
「うん?」
でも神子戸様はイマイチ、ピンときてないらしい。
「あの、さ、さすがに神子戸様の前で制服脱ぐのは…ちょっと」
「あー、小柴ゆあはそうなんだ?」
神子戸様…今まで一体どのくらいの女子に迫られてきたんだろう…感覚が完全におかしくなってるよ!!
「あ、じゃあ」
神子戸様は何か思いついたように体を起こすと、自分のブレザーを脱いで、
「はい、あげる」
私にそれを差し出してきた。